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2019年9月2日月曜日

映画 「海猿」

2004年 日本。






『仙崎大輔』(伊藤英明)は、数十人の仲間たちと一緒に、潜水士になるために、海上保安庁の訓練学校に入った。


過酷な訓練は、身が千切れるような辛さで脱落していく者も少なくない。

海上保安官の中でも、潜水士になれるのは、わずか1%。



その1%に食い込もうと、毎日もがき苦しむ訓練生たちなのだった。





今日も、鬼教官である『源』(藤竜也)の激がとぶ。



「後、●秒……」



プールの中で、重りを抱きながら、皆が必死に息を止めて、潜水している中、一人が我慢できずに浮き上がってきた。



「ヒィー!、ハァ、ハァ、ハァ……」

小柄な体格の工藤(伊藤淳史)である。


なんとか訓練に参加しているも、ついていくのが、やっとの工藤。



(何であんな奴が潜水士を目指すんだ?)


(あいつとだけは、バディを組みたくない)



口に出さなくても、訓練生たちの腹の中は、皆、同じだった。



そんな時、源から、バディを組むペアが発表される。

「仙崎と工藤!」


えー!こいつとかよ?!



ガッカリする仙崎だったが、工藤に「ヨロシク」と言われると、「あぁ、お互い頑張ろうぜ!」なんて言葉で応えるのだった ……






8月も終わって、ちと時期はずれだと思ったが、あの『海猿』である。


これは劇場版、第1作目。


フジテレビが、漫画『海猿』の実写化にのりだし、これが思いの外、大当たりした。


劇場版が終わると、テレビドラマが作られ、その後も、2作目、3作目、4作目と劇場版が作られていく。




もはや、作れば、作るほどヒットするという、フジテレビにとってはドル箱コンテンツ。




でも、でも、世間が熱狂すればするほど、ひとり冷めていくのが、私、双子座の天の邪鬼な性格。


全盛期に、まったく観ておりませんでした(笑)。





原作者との摩擦で、シリーズが終わるのを見届けた時、

「あぁ、それじゃ観てみようかな……」と。(本当に天の邪鬼な性格でスイマセン)



で、劇場1作目を観たのだが、………


うん、なかなか面白いじゃないですか。(既に観ている方々は、「それ見た事か!」と思ってるでしょうね)



良くできた青春映画に仕上がっておりました。




あんまり、個人的には、そこまで好きじゃない伊藤英明だが、この映画の為に肉体改造しただけあって、潜水士の訓練シーンや、実際の海での潜水など見応えたっぷり。



プールの水の中に、アスレチックを作って、それを潜り抜けたり、網の下を抜けて、タイムを競う訓練なんて、下手すれば死んでしまうくらい過酷な撮影。



「へぇ~」、「ほぉ~」、なんて言いながら、いちいち感心してしまいました。



他の俳優さんたちも、過酷な撮影を、良く頑張ってらっしゃるし。




でも訓練生たちも、訓練だけに明け暮れる日々だけじゃ物足りない。

だって、みんな、まだまだ若いんだもんね。(笑)


恋だってしたいじゃん!、っていうので伊藤英明のお相手が、加藤あい






加藤あいも、可愛かった!





この映画を、今更ながら観てみようと思ったのは、あの、藤竜也が出ていたから。


ピリリとした緊張感の鬼教官を演じていて、やはり流石。



この人の存在が、現場の空気を締めてくれているのが、観ていても分かります。(出演は、この1作目だけなのが残念)



こりゃ、ヒットするわ。



何にしても食わず嫌いは、いけませんね。(笑)


でも、この手の青春映画って、観ながら、どうにも気恥ずかしくなってくる。

なんでだろ~。


星☆☆☆☆です。