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2019年7月9日火曜日

ドラマ 「スケバン刑事Ⅱ 少女鉄仮面伝説」

1985年11月~1986年10月。






暗闇指令(長門裕之)がブスッとした顔をしてふんぞり返っている。


麻宮サキが生死不明になり、エージェントたちは、2代目探しに奮闘していた。



だが、次から次に、連れて来られる、スケバン女子高生たちが全く役立たず。



『スケバン刑事』の基準に達しないレベルの者たちばかりだった。(でも、何故に?女子高生じゃなきゃダメなんだろう?男子高生でもいいような気がするが……そこは暗闇指令の趣味なんだろう……)




「実はひとり心当たりが……」

エージェントの西脇(蟹江敬三)がポツリと呟く。




スクリーンに映し出されたのは、奇妙な鉄仮面を被った女子高生。


「本名、五代陽子。バスト80、ウェスト56、ヒップ82………」(な、何をいきなり言い出すの?蟹江さぁ~ん!(笑))



「面白い、この鉄仮面連れてこい」


西脇のプロフィール紹介に気を良くした暗闇指令。(サングラスの下のニタリ顔が想像されるようだ。)




拉致されるように、連れてこられたスケバン鉄仮面『五代陽子』は、簡単に凄腕エージェントたちをけちらかす。


そして、


「仮面の額を狙え!そこにロック解除の電子キーがある!」

「ラジャー!」

西脇が投げた重合金製のヨーヨーは、陽子の仮面の額に見事、的中!



そして、左右に割れた仮面が足元に落ちると、見事な、長い黒髪の美少女、『五代陽子』(南野陽子)の姿が現れたのだった……。






最初、この第1話を観た時、初めて見た『南野陽子』を何とも思わなかった。


(整った顔をしているけど……ふぅ~ん、これが斉藤由貴の後釜かぁ~)

くらいの感想だったくらいだ。




自分の評価が、ガラリと変わったのは、第2話を観てからだった。


長い髪の両サイドを後ろで結んで、腰まで流している黒髪。

前髪は少しだけ、ふんわり眉にかかるくらいの長さ。



この顔立ちが、はっきり浮かびあがった髪型にした、『南野陽子』を見て、一瞬で「オオッ!」と唸ってしまったのだ。(可愛い♥、キレイ♥、何て美少女なのだ♥!)




本当に女性は髪型1つで、ガラリと変わるものだ。



ポニーテールの斉藤由貴とも違う、こんな髪型もあるのかぁ~と、当時、高校生の自分には、ちょっとした衝撃だった。




そして、番組を見続けると『南野陽子』の魅力も分かってきた。


『土佐弁』を喋っても、戦っていても(本人は大の運動オンチだったらしいが)、常に女性らしい女性なのだ。


本人がもともと、関西人だったせいもあるだろうが、なんだか、『しっとり』とか『はんなり』って言葉が似つかわしい。




佇まいや所作に、なぜか気品や上品さが見え隠れするのである。



どんなに荒々しい啖呵、

「おまんら、許さんぜよ!」

なんて台詞を言っていても、それは変わらないのだ。





そんな具合で、ますます、『スケバン刑事 Ⅱ 』にハマっていった自分。



それにしても、このエンディングの歌は下手くそだなぁ~(笑)。



南野陽子も歌は下手なのか……と思っていたら、最初のエンディング曲って、吉沢秋絵が歌ってたのね。(主人公がエンディングを歌うとばかり思ってたので……何か当時は、事務所の力関係が微妙に働いていたらしい。16話より~、南野陽子の曲に変わったが)。




2代目麻宮サキとなった南野陽子をサポートする仲間も、もちろん良かったですよ。






琴の爪と袱紗が武器の『矢島雪乃』(吉沢秋絵)は、おっとりしたお嬢様(この人、最後まで演技も歌も上手くならなかったなぁ~(笑))


ビー玉のお京こと『中村京子』(相楽ハル子)は、ちゃきちゃきの江戸っ子スケバン。(演技上手かったのに引退して残念)





そして、なんといっても蟹江敬三さん。


ダメ教師と凄腕エージェントを演じ分けて、見事に、この番組では爪跡を残した。(あの『Gメン』の殺人鬼、望月源治のイメージをやっと払拭したのではなかろうか)





これらの登場人物たちの魅力や、鉄仮面の謎、死んだ両親の謎、そこに絡んでくる巨悪の敵などで、これまた、前回を上回る人気を得たのだった。



そして、シリーズ中、一番好きなのも、この『Ⅱ』である。


文句なしに、星☆☆☆☆☆。


そして、女子高生のスカートは、現代の短いのよりも、膝より長めの方が好きである。

それを改めて確認できた作品でもある(笑)。