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2019年7月19日金曜日

映画 「スケバン刑事」

1987年 日本。







「お京やろう!うちらの手で《地獄城》の生徒たちを救いだそう!」(by 麻宮サキ = 南野陽子




テレビシリーズ『スケバン刑事 Ⅱ  少女鉄仮面伝説』のヒットをうけて、満を持しての劇場版。


原作者の和田慎二も浮かれて♪、ヨーヨー売りの店主役で出演したが、自分の熱気も頂点だった。


「これは、ぜひとも観に行かなくてはなるまい!」





『麻宮サキ』(南野陽子)は、壮絶だった戦いが終わり、大学受験の為に受験勉強をしていた。

(テレビシリーズで、本名の『早乙女志織』という名前が判明したのに、映画では、やっぱり『麻宮サキ』を名乗ってて、「んん?」だったのだが、高校生活が終わるまで手続きが単にめんどくさかったんだろう)




『スケバン刑事』の任も解かれ、悠々自適に普通の女子高生の生活を満喫するサキ。


仲間の『お京』(相楽ハル子)は進学なんてのは、はなからする気もなくバイト中。


『雪乃』(吉沢秋絵)は、留学の準備中だ。




そんなある日、サキは、『地獄城』と言われる軍事訓練学校から脱走してきた『和夫』(坂上忍)と知り合う。(放っておけばいいのに、サキの正義感がメラメラ)



『暗闇司令』(長門裕之)や『西脇』(蟹江敬三)に相談するも、まるで知らんぷり。



「もぉー、ええっちゃ!うちが、一人でなんとかする!」




それでも、やっぱり仲間は必要だ。


お京に相談すると、即座にO.K ! (ビー玉は常に携帯している)

雪乃以外の仲間を集める事にしたサキ。




そして、なぜか?仲間たちを無人の石切場に集めたサキ。(何で、また、こんなところで、わざわざ待ち合わせするのかね)


そこへ襲ってください!とばかりに、機関銃を乱射するヘリが飛んできた。(それみたことか)



逃げまどうサキたち。



そんな時、岩場の陰から助っ人参上!


3代目スケバン刑事『風間唯』(浅香唯)の登場だ。


唯の投げたヨーヨーは、ヘリの脚にひっかかり抜けなくなった。(ドジ)


ヘリに吊り上げられて、振り回されて、
「コラー!止まれ!アァーーー!」(ほんとコイツ何しにやって来たんだ(笑))



唯が振り回されると、担いできた風呂敷からは重合金ヨーヨーが落っこちた。それを拾うサキ。


(やれやれ、何てドジな『スケバン刑事』なんじゃ。ヨーヨーとは、こう使うものぜよ)、と思ったのか、どうか分からないが、サキが投げたヨーヨーは流石にベテランだけあって、一発でヘリに直撃!(クリーン・ヒット!)


ヘリは真っ逆さまに墜落して、大爆発したのだった。





だが、『和夫』(坂上忍)は、呆気なく殺されてしまった。( ……… )


「許さん!許さんぜよ!《地獄城》!」


またもや、サキの怒りがメラメラ。(殺されたのが坂上忍なら、そこまで怒らなくても ………(笑))




こうなりゃ雪乃も呼んで《地獄城》に殴り込みよ!じゃない、捕まっている他の生徒たちを助けるぞ!


エイ、エイ、オー!(あの~、私、留学したいんですけど …… by 雪乃。)





サキと仲間たちは《地獄城》の生徒たちを無事に救いだし、学園には火の手が …… 。




そこへ、

「よくも、俺の野望を打ち砕いてくれたな!このドブネズミめ!楽には殺さんぞ!」と悪の総大将『服部』(低音ボイスの伊武雅刀)の姿。



サキはヨーヨーを突き出すと、パカン!と蓋が開き、桜の大門が露になった。



「梁山高校3年B組 麻宮サキ。またの名は『スケバン刑事』!!」(ババァーン!!)



「服部!この《大門》は、おまんに青春を、もてあそばれた者たち、全ての怒りの《大門》なんじゃ!、この《大門》ある限り、おまんのまやかしの理想、必ず打ち砕いちゃる!!」

(この長セリフを、攻撃もせずに言い終わるまで、ひたすらおとなしく待っていてくれる優しい伊武雅刀(笑))




服部が、(ふふん)不敵な笑みで手袋を取ると、そこにはサイボーグの義手が ……(キリッ、キリッ、キリッの音に、ゾゾッ!)




なんの、こっちには新しい武器がある。


超密度合金製ヨーヨーが!



普通の重合金ヨーヨーの4倍の重さよ。(ただ、投げすぎると骨が砕けて再起不能になるが……って、ちょっと、それって粗悪品じゃないか!(笑))



左手にヨーヨーを構えると、右手で左手首を握りしめ(チョー重いので)満身の力を込めて投げるサキ。



そして、そのヨーヨーはドリルのような高速回転をしながら相手めがけてとんでいくのだった。(ヒィーッ!(笑))







今、観るとツッコミどころ満載の、この映画を当時は夢中で観てたんだよなぁ~。


時代の空気と熱気が、うまい具合に思春期の自分を揺り動かしていたのだ。



凛とした佇まいで、美しかった南野陽子に、ただ、ただ夢中になった日々……… 。



そう思うと、この映画は自分の青春の一頁であり、忘れられない想い出の聖典(バイブル)なのだ。



『南野陽子』、『スケバン刑事』、

そして『楽園のDoor』。




世界中が他人事(ひとごと)なら、傷つかずに過ごせるけど~


心ごと生きてゆきたくて、楽園のドアから、ひとり ……




まさに、映画の中の『麻宮サキ』(南野陽子)の心情をそのまま歌ったような、名曲中の名曲なのである。


星☆☆☆☆☆をつける自分を、どうぞ許してくださいませ。