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2019年7月17日水曜日

映画 「ベイウォッチ」

2017年 アメリカ。




荒れ狂う海の中から、溺れた人を両手に抱えて、タイトルと一緒に浮かび上がってくる、巨大筋肉ゴリラ!(失礼!『ミッチ・ブキャナン』役のドウェイン・ジョンソン)。




その姿は、まるで漫画の『魁!男塾』の校長、江田島平八を実写で見るようなものである。(笑)





そんなゴリラ(またまた失礼!)じゃなくて、《ベイウォッチ》(水難監視救助隊)のリーダー、『ミッチ』(ドウェイン・ジョンソン)は、今日も砂浜を走りながら、何か異常がないかパトロール。(こんなのが走り回ってるビーチなんて……なんか怖い)




「やぁ!おはよう!」

ビーチにいる人々に、元気よく挨拶するミッチ。





砂浜でミッチを型どった砂の像を作っている人を見れば(なんて悪趣味な)、

「俺のモッコリは、もっと大きく作ってくれよ!」と下ネタも欠かさない。(なんやねん、これ(笑))





そんなミッチ、海岸で子供が拾っている紙包みを見ると、真剣な顔で足を止めた。




「これをどこで拾った?」

「海から流れてきたよ」


この紙包みは、果たして麻薬なのか?………




真剣なまなざしで、海を見渡すミッチ。(でも、観てる方は何か笑いがこみあげてくる)


でも、そんなのは、ひとまず置いといて(オイ!オイ!)、今日は一年に一度の『ベイウォッチ』のメンバーになるための試験の日だ。




これに専念するとしよう!(コラー!(笑))






なぜか、ここフロリダでは花形職業とされる《ベイウォッチ》。


それに、なりたくてピーチに集まった参加者たちの数は何百人。




そんな中に、小肥りの『ロニー』(ジョン・バス)の姿もあった。


目の前には、赤いハイレグ姿で金髪の『C・J』(ケリー・ローバック)がいる。



「あなたも試験に参加するの?」

「あ、あぁ…」セクシーなC・Jに目がトロ~ンのロニー。(いや、お前はやめとけよ(笑))





そして、ビーチにいるミッチとベテラン、ライフガードの『ステファニー』にも、ひとりの男が近づいてきた。


「ハ~イ、俺、マット・ブロディー。今日から《ベイウォッチ》になるんでヨロシク!」



軽いノリと、小生意気そうな態度が、カチン!と癪に障ったのか、ミッチとステファニーは、知らんぷり。




「聞いてるか?こいつが《ベイウォッチ》だってよ?」とミッチが言えば、

「知らないわ、何かの冗談じゃない?」とステファニーも調子を合わせる。




「オイオイ、俺を知らないのかよ。金メダルを2個取った『ブロディー』だぜ。ちゃんとオーナーの推薦状もある。」『ブロディー』(ザック・エフロン)が見せると、


「ヘン!何だこんなもの!」と言ってビリビリ破く、イジワルなゴリラ(失礼!ミッチ!)





元金メダリストのブロディーは、前日に飲みすぎて、大会本番の日、泳ぎながらプールをゲロまみれにして、選手生命を絶たれていた。(なんちゅー過去)




でも金メダリストのプライドだけは残っていて、《ベイウォッチ》の仕事も、「どうせ、簡単な仕事だろ」と思っていたのだ。


それを一瞬で見抜いたミッチ。(ただ単にイケ好かないガキだと思ったかもしれないが)





そんな中、砂浜には、ゼッケンをつけた参加者たちが並んだ。


《ベイウォッチ》になるための試験が、いよいよスタートする………。



この時期にピッタリの映画じゃないか、と思って選んだのだが、最初にこれを観た時、まるで80~90年代にタイムスリップしたようなノリに、ちょっとビックリしてしまった。




そのくらい、この映画では、『筋肉』やら、『ボ●ン』、『オチン●ン』、『S●X』なんてワードがバンバン飛び交う。(まぁ、ザック・エフロンが出ているので、大方予想はしていたけど……)





それにしても、オリジナルのテレビシリーズも、こんなにオゲレツなアクション・コメディーだったっけ?


オリジナルを観ていない自分は分かりようがないのだが。(デビッド・ハッセルホフの『顔』が受け付けなくて、全く観ていないのだ)






そして、映画は、アクション・コメディーという事で、見るからに濃い面子が出演している。





その存在自体が、もはやギャグのドウェイン・ジョンソン。


どんな映画でも、筋肉美を見せたがる、キワモノ変態俳優と進化したザック・エフロン。(ザックの、見るからに変な女装あり)


小肥りのジョン・バスって俳優は、初めて見たが、こいつのチ●コが挟まって抜けなくなるエピソードや、こいつの、見苦しいシャワーシーン、S●Xする様子なんて必要か?





女3人は、そのスタイルだけで目の保養にはなるのだが…。




ただ、このノリは、嫌いじゃない。



あの『グローイングアップ』や『ポーキーズ』、『ポリス・アカデミー』なんてあった、あの時代を知る者には、その時のノリを思い出させてくれる。


バカやって、ドジやって、恥ずかしい思いをして、それでも決めるときは決めます的なノリ。





クソ真面目なモラルを持ち込みすぎて、すっかりつまらなくなった最近の映画など、このバカバカしさを、少しは見習ってほしいと思います。

星☆☆☆。