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2019年5月5日日曜日

映画 「処刑教室」

1982年 カナダ。








原題は『class of 1984』。


1982年公開なのに、映画の舞台は1984年。(わざわざ2年後にする意味って何?)





音楽教師『アンディ・ノリス』(ペリー・キング)は、意気揚々として、新しい赴任先のエイブラハム・リンカーン高校へ向けて、車を走らせていた。

車を駐車場につけると、同じ学校で生物学の教師『テリー・コリガン』(ロディ・マクドウォール)と一緒になった。




だが、コリガンがアタッシュ・ケースの中に銃を携帯している事に、ビックリ。

「ここでは普通のことさ」

そんなコリガンは、悪びれた風でもなく淡々としている様子である。



登校中、派手な身なりの学生たちが次々とやってきてノリスは目を疑った。



入り口には、数名の警備員たちがいて、金属探知機のゲートまである。

ナイフや武器を隠し持っている生徒たちを、いちいちチェックしているのだ。


(これが高校生?何なんだ…?! この高校はいったい……)


ノリスが校長室に呼ばれると、監視カメラのモニターを見ながら、校長が、「西側でマリファナを吸っているのが2名いるぞ!」と警備員たちに指示をだしていた。


もう呆気に取られるノリス。


「この学校では授業は仕事の一部にすぎない。君にも廊下とトイレのパトロールをしてもらう」校長はそれだけ言うと、ノリスを追い払う仕草をした。



(とんでもない学校に赴任してきたものだ………)


ここまでくると、ノリスも、そう思わずにはいられなかった。



ノリスが音楽の授業に向かうと、教室の壁は、至るところにスプレーの落書きだらけ。


真面目な生徒も数人いたが、一目でガラの悪いと分かる連中が足を投げ出しながら、新任のノリスをニヤニヤ顔で見つめている。



名簿を見ると全く関係ない生徒が紛れ込んでいるのが分かった。

「君たちは出ていってくれ!」

ノリスが叫ぶが悪漢たちは素知らぬ顔。



「ねぇ、邪魔しないでよ!」一人の真面目な女生徒が言うと、「うるせぇーぞ!引っ込んでな!」とボスらしき男が立ち上がった。


その男、『ステッグマン』(ティモシー・ヴァン・パタン)は、ノリスを睨み付けると仲間と共に教室を出ようとした。


「ちょっと待て!君はこのクラスだ!君は残るんだ!」ノリスの制止の声に、ステッグマンは、罵声を浴びせると、仲間と共に出ていった。





トイレや学校の至るところでは、コカイン、マリファナなどの薬物売買。




はては、その薬欲しさに売春までも横行している。

警備員がいながらも、悪行や犯罪があちこちで満ち溢れている高校。




悪の巣窟、『エイブラハム・リンカーン高校』……ノリスの登校一日目は、こんな風にして終わったのだった ……





もう、本当に、やりたい放題が横行する、こんな学園に映画とはいえ呆れた。(よく廃校にならないものだ)




日本の「スクール・ウォーズ」なんてドラマもあったが、もはや、スポーツなどで、どうこうなるレベルじゃない。





真面目な生徒に、薬を売って、その生徒は副作用で、星条旗のポールによじ登って転落死してしまうし、

ノリスは、自宅前に停めてあった車に火炎瓶を投げ込まれて爆発させられるし、


真面目な生徒『アーサー』(まだ売れる前のマイケル・J・フォックス)は刺されて意識不明になる。(可哀想なマイケル)





生物教師『コリガン』(ロディ・マクドウォール)は、生物室で飼っていたペットを残忍に殺されて理性までも失ってしまう。
(ここまで書くと、本当に無能な警察は、高い税金貰って、何をしているんだ!と言いたくなってしまう。)


「コイツらには、こうするしかないんだ!!私の大事なペットを殺しやがって!!」

不良たちに銃を向けながら授業をするのも分かる気がする。(あわやというところでノリスや警備員に取り抑えられるが)




そして、もはや道連れとばかりに、不良グループに車で突っ込んで行き、自ら自滅するのは哀れ。





でも、真底腐りきったこの連中が、ここでおとなしく引き下がるわけがない。



このステッグマンと仲間の不良たち、今度はノリスの妻を、集団レイプして、連れ去ってしまうのだ。(もう、こんなの『鬼畜』以外の言葉が見つからない)




最後、我慢の限界を超えて、怒りに燃えたノリスが報復するのも当たり前だ!



殺人マシーンと化したノリスには怖いものなどない!


「お前らは、もう人間じゃない!!来るなら来い!!」


襲ってきた不良を、工作室で、むかえうち、回転する電気ノコギリに、不良を押し付ける。(ヒェーッ!)




駐車場では、ガソリンを床に撒いて、不良を待ち構えていて、バーナーで一気に点火する。



床に伝わった豪炎は、不良の足元まで、アッという間に伝わり、「ギャアァー!」と地獄の断末魔の悲鳴をあげながら丸焦げ!🔥(ノリスに敵なし!)




体格のいいジャイアンみたいな男は鉄パイプで滅多うちで即死させる!(もう、手加減なんてするもんですか、ボッコボコ!)



派手なケバイ女はノリスを牽き殺そうと車で突っ込んで来るが、ノリスが避けると壁に激突して、天井に吊り下げられていた車が真上から落ちてきて、ペッチャンコ。(これは自業自得!)




そうして、最後、ボスのステッグマンとの屋上の格闘。




人質にされた妻を切りつけようとするステッグマンに、命がけで飛びかかるノリス。



大乱闘の殴りあい!

ボスのステッグマンが、格闘のすえ、屋上にあるステンドグラス窓から転落する。



それでも、命からがら片手でロープに捕まりながら、

「ねぇ、先生助けてよ!まだ、未成年なんだよ!」って命乞いをしても(何を今更、誰が助けるかよ!ボケが!)と思ってしまった。



それでもノリスは教師。



手を差し出して引き上げようとするが、ポケットからナイフを出して切りつけようとするステッグマン。(ほれ!見たことか!コイツらに慈悲の心なんて、いらないのだ)



その後、手をひっこめたノリスに、自業自得のステッグマンは、まっ逆さまに転落しながら、ロープが首に絡んで、首吊り状態。


そして絶命。
(ザマーみろ!つい叫んでしまった!!)



ノリスは、なんとか妻を助けだし、映画はエンドマークとなる。



なんだか最初は、呆れ返りながら観ていたのに、気がつけば、だんだんノリスに感情移入していき、最後には一緒に怒り、闘い、エンドマークがでると、((;´Д`)ハァハァ)疲れきってしまった。



そのぐらい夢中になって、手に汗して観ていたんだろう。

そんな自分にもビックリ。




でも、こうも思った ………

こんなの、絶対、今の地上派で放送なんて無理だろうとも ………(よく放送できたよ。時代が時代とはいえ、当時に ……( ; ゜Д゜))




ここで、いつものように出演者についてダラダラ書いてみようと思うので(またか!、と思う人もいるだろうが…)お付きあい下さいませ。





ペリー・キング ……主人公ノリス役。

この人、凄いハンサムである。



この人のハンサム具合を見たい方は、『マンディンゴ』をお薦めする。

黒人奴隷を扱った映画だが、あまりのハンサム具合に、奴隷の女性たちも進んで自らの処女を捧げるくらいなのだ。(映画はキワモノ的で酷評されたらしいが、ちゃんとDVDも出ているらしい)


もう少し人気が出てもよかったはずだが、あまりその後は、出演作に恵まれなかったか…。



それでも今ではダンディーな71歳のおじ様になっている。(やはりハンサムは歳をとってもハンサムなのだ)







ロディ・マクドウォール ……途中で理性の高がハズレて、いっちゃった生物教師役。



『猿の惑星』では特殊メイクゆえ顔さえ分からず、こんな映画でもあまり良い扱いされていないし、トコトン不遇な方でした。あ、そうそう、クリスティーの『地中海殺人事件』にも出ていましたっけ。


この人の若い頃を見ると、アニメ『トイ・ストーリー』のウッディに似ているように見えてしまう自分です。






マイケル・J・フォックス ……『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でブレイクする前のマイケル。

丸々ぽちゃぽちゃしている。


身長の低いマルマル(失礼!マイケル)が、不良に絡まれているシーンは、ほんとにイジメにあっているようで可哀想。



それから数年後、一世一代の当たり役がめぐってくるとは ……

でも、その後にくる難病との闘い … 人の人生分からないものである。




そして、この後、この映画には、続編、さらに続編が出来たのを知っているだろうか?




『クラス・オブ・1999』と『クラス・オブ・1999 Ⅱ』なる作品。



「もう、この不良たちに立ち向かうには、生身の教師では無理だ!」って事で、いきなりSFの世界。(?)


『アンドロイド教師』と不良たちの殺戮バトルになっていくのだ。(不良でも生身だよ!圧倒的にアンドロイド教師が強いに決まっているじゃないか!)


出演者もすべて変えて、なんじゃコリャ~!

映画『処刑教室』にハラハラ、ドキドキした自分は、いったい何だったのか ………



別物!そう、別物です!




あ、そうそう、『処刑教室』でしたね、星☆☆☆☆です。

(でも、ゲテモノ見たさに『クラス・オブ・1999』も観てみたい気がする私です)