前回書いてみた、このドラマ『美空ひばり物語』について、ある大きな《疑問》がフツフツと蘇ってきた。
当時も、このドラマは「何だかおかしいぞ~」と思って観ていたものだが、それをやっとこさ思い出したのだ。
父『加藤増吉』(森田健作)が亡くなった後、母『貴美枝』(樹木希林)も後を追うように亡くなってしまう。
この後も不幸の連鎖は続いてゆき ……
ひばりの七光りで芸能界に入っていた不祥の弟たち、『加藤哲也』(哀川翔)や『武彦』(布川敏和)も若くして亡くなっていく。
『ひばり』(岸本加世子)は、弟・哲也の忘れ形見で幼い『和也』を養子にするも、そんなひばり自身も思春期に差し掛かった和也を残して、この世から去ってしまった。
ドラマの方もここで終わっている。
現実世界では、残された『加藤和也』が、ひばりの莫大な財産を相続して現在に至るのは皆がご承知のはず。
たまにメディアにも出ているので、この加藤和也の印象は強いと思う。
……… でも、何だかおかしいぞ~
増吉と貴美枝の間には、『ひばり(和枝)』を含めて 4人の子供たちが生まれているはずなのだ。(妾の子供を除いて)
ドラマでは幼少期の姿は確認できても、成人した姿は一切拝めないし、現れもしない。(兄弟たちの死に目にも出てこない)
これがずっと長年の疑問だった。
では、《もう一人いた子供は、その後、どうなったのだろうか?!》
そうして調べてみると、いたー!(ササッとネットで調べられるのだから便利な時代だ)
それが、この方、佐藤勢津子さんである。
なんとこの方、令和5年の現在も御年 84 歳で、まだ ご存命 なのだ。
佐藤勢津子さんの事が、ドラマで全く描かれなかったのは、当時、一般家庭に嫁入りして、完全な一般人になっていたから。(まぁ次から次に問題を起こす弟たちがいればメディアには出にくいわな)
だが、ひばりの死後、1993年に歌手として遅咲きのデビューをしている。(一部、マニアックなフアンの後押しもあってらしい)
それにしては、その存在を今でも世間一般にあまり知られていないような。(失礼!私なんて今回調べてみるまで全然知りませんでした)
美空ひばりの生き残った、たった一人の妹なのにね ……
とにかく、いずれは、加藤家の生き字引として佐藤勢津子さんの目線から語られる『美空ひばり』の物語がドラマ化されるやもしれない。
長年の《謎》が、やっと解明してホッ!と安堵。
それにしても、スゲ〜貫禄だ、勢津子さん(笑)