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2021年5月15日土曜日

ドラマ 「闘え!ドラゴン」

1974年7月~12月。




ある日の『K』と『P』、二人のクダラナイ会話。



【K】「知ってるか? その昔『闘え!ドラゴン』なんてドラマがあったのを」


【P】「何じゃソレ?知らんわ。《ドラゴン》なんてブルース・リーのバッタモンか?」


【K】「どうも…あの『Gメン´  75』の倉田保昭さんが主役だったらしいけど」


【P】「倉田保昭って、Gメンでは、あの武道派の? 香港カラテシリーズなんてのは、よ~く覚えているけど。そんなドラマなんてあったっけ?」


【K】「なんでもGメンが始まる1年前に、半年間だけ東京12チャンネルでやっていたとか」


【P】「なら、覚えてなくて当たり前。あの頃、うちらは地方の田舎で、民放は、たった2チャンネルしか映らなかった時代だぞ!」


【K】「今となってはこれ、掘り出し物かもよ。倉田保昭さんのアクションは、あのとおり、本場仕込みで鍛えられたド迫力だし。 オマケにこのドラマ、同じGメンに出ていたヤン・スエさんも敵の刺客で出てるらしいよ」


【P】「ヤン・スエって、あの顔面凶器といわれるくらい、ゴツい顔の人? 『ゴリッ、ゴリッ!』、『バキッ、バキッ!』なんて、あの人が動くたびに入る筋肉の変な効果音は忘れられないぜ」


【K】「ストーリーは単純明快で、香港にいる空手の恩師を殺されて、主人公『不知火竜馬(しらぬい りょうま)ことドラゴン』(倉田保昭)が、怒りに燃えて、その仇討ちに挑むというもの。

そんな敵が、『シャドウ』を名乗る殺人組織で、次々と刺客を差し向けてきては、主人公ドラゴンが、香港、マカオ、日本を舞台に大暴れする。」


【P】「へ~え、面白そうだな、ソレ! あのGメンでのアクションを覚えている人なら期待してしまうかもね。 でも、そんなドラマなら、なんで半年間で終わってしまったん?  あの当時なら1年以上続くドラマなんてザラにあったのにさ」


【K】「なんでも海外ロケを頻繁にやり過ぎて、制作費が尽きてしまったとか……」


【P】「なるほどの~。その無念を後年、Gメンではらしたというわけか」


【K】「それでも、このドラマ、けっこうマニアックなフアンがついていて、ドラマを再編集して、その後、劇場版までつくらているらしいよ」


【P】「映画にまで? それも全く知らんかったわ。それにしても、こんな『闘え!ドラゴン』なんてのを、どこで見つけてきたんだ?」


【K】「もちろん、たまたまネットで検索してる時に見つけたのさ。便利な時代であるぞよ」


【P】「ふ~ん……」


【K】「なんなら観てみるか?『闘え!ドラゴン』のOPとED曲なら、ちょこっと観れるぞ。見つけておいたから」


【P】「どれどれ……えっと…… OPは、『ガッチャマン』でお馴染みの子門真人さんか。いかにも《ザ・70年代》って香りのする歌よのぅ……。オマケにEDは、ギャハハハー!(≧▽≦)  ナンじゃ、こりゃ!『ロンリー・ドラゴン』って!  うらびれた暗~い曲調、これも70年代の香りプンプンじゃわい」


【K】「そんなに笑わなくても……こんな雰囲気がまた懐かしくていいんじゃないか」


【P】「悪い、悪い……こうなりゃ『闘え!ドラゴン』っての自分も俄然観たくなってきたわ」


【K】「だろ?そうだろ?!」


『K』と『P』の無駄話はそんな風にいつまでも続いてゆくのであったとさ。