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2021年5月2日日曜日

ドラマ「浮世絵 女ねずみ小僧・ご存知 女ねずみ小僧」

《浮世絵 女ねずみ小僧   第1~3シーズン(1971~1974年 全49話)》

《ご存知 女ねずみ小僧 (1977年 全31話) 》




そろそろ、このblogも何か書かないとなぁ~と考えていたら、ふと小川真由美さんの事を思い出した。(理由は特にない。なんだろう………天から降りてくるような御告げとでもいうのでしょうか)


子供の時、あれほど頻繁に観ていた女優さんを、最近見かけなくなると、もはや生存確認じゃないけど「まだ、生きてるのか?」なんて、要らぬ心配をしてしまう。



ちゃんと生きておりました。(2021年現在 81歳)


真言宗の尼僧として得度していたらしいが、女優業の引退はしてないらしい。(ホッ)



今回調べてみると、子供の時に知らなかったプライベートの数々を知る事になってしまったが、それにはあんまり触れたくない。


興味がある人は調べればいいし、私はスクリーンやテレビで観ていた印象だけで充分である。



思えば、小川真由美さんの映画やドラマを、数々観ていた自分に、今更ながらに驚く。



映画『八つ墓村』の後家さん『美也子』役。


映画のラスト、鍾乳洞で萩原健一を追いかけまわすシーンは、今思い出しても夢に見るくらい、超怖くてトラウマものである。

(突然 ↑ これですもん。あ~こわ)




ドラマ『積木くずし』では、不良になってしまった高部知子相手に、ひたすら耐え抜く母親役。


「ババァ、さっさと金をよこしな!!」


「ないのよ、香緒里ちゃん!渡せないのよ!」


「くれよ!金くれよぉー!」


髪を引きずられても、蹴られても、財布を抱えてうずくまり耐え続ける。(もう、これもインパクトありすぎて忘れようたって忘れられませんよ)




こんな耐え抜く母親役と真逆なのが、鎌田敏夫が脚本を書いた、ドラマ『会いたくて』。


確か、荻野目洋子井森美幸が孤児院で育っていて、荻野目ちゃんは真面目に東京ドームでバイトしてるんだけど、親友の井森美幸は仕事もバイトも長続きしないノーテンキな楽天家だったはず。


そんな荻野目ちゃんには、自分を捨てた、まだ見ぬ母親がいる事が分かるのだが、その母親が小川真由美さん。


でも、暴力団の男たちに命を狙われていて、ちょっと困った母親。(ちょっとどころじゃないか)


20年ぶりに会った母親に、いきなり「助けてー!」と言われて、荻野目ちゃんもビックリ。


こんなダメな母親でも、庇いながら命からがらの逃避行がはじまるんだけどね。(これ面白いのにDVDにならないの?)

ポール・アンカの主題歌『You Are My Destiny』が印象的でした。



なんか、書けば書くほど、こんな風に、ぞろぞろと出てくる小川真由美さんのドラマなのである。



そんな数多い出演作で、私が一押しなのが、『ねずみ小僧』シリーズなのだ。

昼間は常磐津(『ときわづ』と読む。三味線に合わせて浄瑠璃を語る)のお師匠さんである『お京』(小川真由美)なのだが、夜になれば変身する。


黒装束に少し朱色をのぞかせた衣装に身をつつみ(これが超カッコイイ~)、江戸の平和を守る為に、陰ながら暗躍する義賊『女ねずみ小僧』になるのだ。


暗闇の中、高い塀をよじ登って、屋根から屋根をピョンピョン飛びながら、走り抜けていく女ねずみ小僧🏃。(まぁ、危ないことよ。もちろんスタントもあるだろうけど、小川さんも頑張っております)


悪代官たちが高笑いする座敷の障子のすき間から、ソーッと、女ねずみ小僧『お京』の切れ長の目が覗いていて、キラリ✨と光っている。(ドキッ!(; ゚Д゚))


そうして悪者たちをバッサバッサと倒していく。


この《殺陣(たて)》のシーンも、(猛特訓したのだろうが)流れるように軽やかで、スピード感もあって超鮮やか。


決してダレル事もないし、一目で観る者を惹き付けるのだ。



《浮世絵…》では田中邦衛扮する大工の留吉が男ねずみで相棒役。(さすがにこれは記憶もおぼろげ。)



《ご存知…》では三國連太郎が湯屋の主人で、相棒の男ねずみに扮している。(ねずみ小僧というよりは黒子みたいな感じなんだけど。画像が見つからねぇ~(笑) )



私が、よく覚えているのは《ご存知…》の方。


小川真由美さんと、飄々とした三國連太郎さんの掛け合いが面白かったです。


主題歌のヒデとロザンナが歌う『真夜中の子守唄』も印象的でした。



この後も、《女ねずみ小僧》役を大地真央さんやら、他の女優さんたちも演じているが、やっぱり《女ねずみ小僧》といえば、自分にとっては小川真由美さんで、それは別格なのだ。



こんな『女ねずみ小僧』、もう観れないだろうなぁ~と思っていたら、つい最近『ご存知 女ねずみ小僧』のDVDBOXが、ちゃんと発売されておりました。(隠れフアンは、きっといるはず)


でも、BOXは高額だし、何とか観る手段はないものか。



夜の闇を走り抜ける『女ねずみ小僧』が、うちにも来てくれて、大判小判でも投げ込んでくれたら……


そんな馬鹿な考えをオチに、ここらで終わりにしておきますね。

ナンテね。(笑)


星☆☆☆☆。