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2019年7月4日木曜日

映画 「007 オクトパシー」

1983年 イギリス。






てっきり、タイトルの『オクトパシー』は、オクトパス=タコだと思っていたのだが、どうやらそうじゃないらしい。



『octopussy』と綴り、『octo(数字の8)』と『pussy』を分けると、卑猥な言葉が浮かび上がる。


そう、『8つのオマ●●』なんて意味なのだ。(のっけからゴメンナサイ)


『黄金銃を持つ男』にも出演していたモード・アダムスが、ここでも再度、この映画のタイトルにもなっている『オクトパシー』を演じているのだが、……


「イヤ!イヤ!そんな名前の役、イヤーッ!」
だったらしい。(そりゃ、そうだろうなぁ~)






大体、この007には、珍妙な名前が数多く登場する。


『グッドナイト』やら『グッドヘッド』なんてのも充分おかしいが、それでも、まだマシ。




『ゴールドフィンガー』なんて、ズバリ、『プッシー・ガロア』なんですもん。(今でも思う……こんな名前を、よくも、まぁ、役とはいえ名乗らせたもんである)


でも、こんなやり取りがあったにせよ、モード・アダムスも、なんとか辛抱して受け入れた。


だって、「こんな恥ずかしい名前でも、念願のボンドガールだもんね、やるしかないわ!」ってな気分だったのかな?(想像するしかないが)



さて、


冒頭から、関係ない事をダラダラと書いているが、実は白状すると、この映画『オクトパシー』が、ロジャームーア版の007の中では、自分の中では、一番印象が薄い為である。



もちろん、この映画もヒットもしている。


同じ時期に公開されたショーン・コネリー版007の『ネバー・セイ・ネバー・アゲイン』を抑えて、興業収入第2位を得てもいる。



でも、この映画を観て、しばらくすると、内容をきれいサッパリ忘れているのだ。(どんな話だったっけ?となるのが殆ど)


所々、印象的な場面は覚えていても話のつながりを、まるで覚えてない。



でも、今回見直して、それも分かった気がする。


この映画にも、ご多分に、様々な登場人物たちが出演する。




最初に書いたように、女ばかりを集めた盗賊集団を束ねる『オクトパシー』(モード´・アダムス)や、

ソ連で、ゴゴール将軍のやり方に反発して、すぐにでも、近隣の国に戦争を仕掛けようとしている『オルコフ将軍』(悪役専門俳優スティーヴン・バーコフ)。←(『ランボー 怒りの脱出』や『ビバリーヒルズ・コップ』でも超有名!)




その二人の間を取り持って、大儲けしている宝石大好き『カマル・カーン』(ルイ・ジュールダン)。


その部下で白いターバンと濃い髭面の『ゴビンダ』(カビール・ベティ)などなどだ。





それらは、いずれも個性的な面々なのだが、すべて横並びにされているので、その間をロジャー・ムーア演じるボンドが、行ったり来たりする展開が続くと、しだいに訳がわからなくなってくるのだ。



捕まってみたり、連れてこられたり、そして、また脱出してみたりの繰り返しで、段々と混乱してしまう。(まぁ、自分が頭わるいんでしょうけど)



だから、印象的な場面は覚えていても、話のつながりは消しとんでしまうのである。





映画でも、きちんとした骨格(構成力)って大事!



そんなことを思わせてくれる映画でもございました。

星☆☆☆。